休業中のラフォーレ白河ゴルフコース(写真:森トラスト)
休業中のラフォーレ白河ゴルフコース(写真:森トラスト)

 森トラストは2012年6月、福島県泉崎村にある休業中のゴルフ場を転用して大規模太陽光発電施設(メガソーラー)を開発すると発表した。総事業費は約40億円で、2013年夏の事業開始をめざしている。

 開発地は、東北自動車道の矢吹ICから約6.1km、東北本線の泉崎駅から約6.7kmの場所にあり、全体面積は約148万m2だ。以前はラフォーレ白河ゴルフコースとして営業していたが、現在は東日本大震災の影響で休業している。ここに2期に分けてメガソーラーを設置、東北電力に供給する。

 第1期として2012年秋~2013年夏に出力約2000kW、年間発電量約200万kW時(約600世帯の年間使用電力量に相当)の施設を建設する。第2期については出力が約8000kW、年間発電量が約800万kW時(約2400世帯の年間使用電力量に相当)とすることが決まっているが、時期は未定だ。太陽光発電の電力買い取り価格は42円/kw時になることから、第2期を含めたフル稼働時の年間総収入は約4億2000万円になる計算だ。

 森トラストグループは、東日本大震災エリアにおける地域経済復活のためには設備投資や産業創出が不可欠と判断してメガソーラーの設置を決めた。今後、同グループが持つリゾートエリアの遊休地をメガソーラーなどに活用することを検討している。また今回のメガソーラーから得られた技術を、同グループが持つ都心ビルに導入していく方針だ。