テナントができるスマートライトダウン。コンセント電源を用いるLEDのタスクライトとアンビエント照明を導入し、原則として天井照明はつけない。照明器具はコクヨファニチャー製(写真:ニッセイ基礎研究所)
テナントができるスマートライトダウン。コンセント電源を用いるLEDのタスクライトとアンビエント照明を導入し、原則として天井照明はつけない。照明器具はコクヨファニチャー製(写真:ニッセイ基礎研究所)

 ニッセイ基礎研究所は、天井照明に頼らないスマートライトダウン(賢い減光)の取り組みを、賃借している九段センタービル(千代田区)で開始した。LED化によって、照明にかかわる電気使用量が最大で7割程度削減できる見込みだ。既存ビルにおけるテナントの裁量でできる節電の試みとして、効果を測定していく。

 執務空間の節電は、机上作業用のタスクライトと周囲の明るさを確保するアンビエント照明を新たに導入し、既存の蛍光灯天井照明はつけない運用とすることで実現する。いずれもコンセント電源を用いるLED照明器具で、コンセント以外の電気工事は必要としない。

 実用性とデザイン性にもこだわった。アンビエント照明は、既製品では光量が足りないなどの理由から、180cmの高さから天井を照らす器具を特注した。これによって照明にめりはりを利かせている。

 スマートライトダウンは、ビル内でのフロア移転に伴って3月下旬から実施している。賃借する1フロアのうち、執務室や受付のスペース約800m2にタスクライト111台、アンビエント照明79台を配置した。この取り組みは、ニッセイ基礎研究所の「不動産投資レポート」4月4日号が紹介している。レポートはウェブサイトで読むことができる。