2013年竣工予定のワテラスの完成予想。日本政策投資銀行からプラチナの認証を取得した(資料:安田不動産)

 安田不動産などが千代田区神田淡路町で進めている再開発事業「ワテラス」が、日本政策投資銀行のDBJグリーンビルディング認証で最高ランクのプラチナを取得した。ワテラスはタワーとアネックスで構成され、延べ床面積約12万9000m2。2013年2月の完成を予定している。環境・省エネ性能のほかに、制震構造や72時間連続して使える非常用自家発電機の装備など、防災機能が高く評価された。

 DBJ認証ではほかに、日本土地建物がヒューリックと共同開発した仙台ファーストタワー(仙台市青葉区)がゴールドの格付けを取得した。東北地方のオフィスビルがこの環境認証を得るのは初めて。清和綜合建物の淀屋橋センタービル(大阪市中央区)は現時点でシルバーの評価だが、今後の改修でゴールドになるという認証も併せて獲得した。ケネディクス不動産投資法人のビューフレックス梅田ビル(大阪市北区)はブロンズの評価だ。

 一方、三井住友銀行のSMBC環境配慮ビルディング評価では、平和不動産の平和不動産北浜ビル(大阪市中央区)と、平和不動産リート投資法人の広小路アクアプレイス(名古屋市中区)が、それぞれシルバーの格付けを得た。

 金融機関から環境認証を受けたオフィスビルは、3月末までの公表ベースで40物件を超えている。すでに認証を受けた不動産事業者が、別のビルで認証を取得するケースが多くなってきた。3月の認証物件は以下の通りだ。

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編集:日経不動産マーケット情報/ケンプラッツ
2011年7月21日発行