東新ビル(写真:石原 祥)
東新ビル(写真:石原 祥)

 東京電力は2月27日、港区新橋1丁目の東新(とうしん)ビルを2012年度中に売却する方針を決めた。同日、原子力損害賠償支援機構との間で合意した内容に基づき、その他の不動産の売却も加速する。

 売却方針が明示された東新ビルは、東京電力の本社にほど近いオフィスビル。地上9階建て、延べ床面積2万8190m2の規模で、1983年に竣工した。地下鉄内幸町駅から徒歩2分、JR新橋駅からは徒歩4分の場所にあり、第一ホテル東京に隣接。現在は東京電力のシステム部門や関連会社などが入居している。

 また同社は、上記のビルを含む時価2472億円相当の不動産の売却を、2012年度に前倒しして完了する計画を示した。2011年12月に策定した当初計画では、2013年度までかけて売却する計画だったが、これを前倒しした。同社広報部によると、詳細な売却スケジュールについては複数の信託銀行と協議をしている最中だという。


[物件の概要]
名称:東新ビル
所有者:東電不動産
所在地:港区新橋1-1-13 (住居表示)
最寄り駅:地下鉄内幸町駅徒歩2分
面積:土地3071.04m2、延べ床2万8190.81m2
構造、階数(地上/地下):SRC造、9/4
竣工:1983年
用途地域:商業地域
容積率:800%