日本政策投資銀行がゴールドの認証を付与した高松シンボルタワー(写真:日本政策投資銀行)
三井住友銀行が環境認証の実行証として事業者に贈呈する記念トロフィー(写真:三井住友銀行)

 高松シンボルタワー(香川県高松市)や新宿マインズタワー(東京都渋谷区)など、オフィスビル4物件が新たに金融機関の環境認証を取得した。日本政策投資銀行のDBJグリーンビルディング認証と、三井住友銀行のSMBC環境配慮ビルディング評価のそれぞれ2012年1月の公表資料を集計した結果だ。

 高松シンボルタワーはシンボルタワー開発の保有物件で、日本政策投資銀行の環境認証を取得した。タワー棟とホール棟で構成される延べ床面積約10万3000m2の建物は、四国初の認証物件となった。優れた耐震性と津波避難ビルに指定されていることなども高く評価され、4段階の格付けで上から2番目にあたるゴールドと位置付けられた。大和証券オフィス投資法人の保有する新宿マインズタワーは、シルバーの認証を得た。日本政策投資銀行の環境認証ビルは合計で32物件となった。

 三井住友銀行の環境認証は1月11日付の記事で伝えたとおり、ケネディクス不動産投資法人の2物件が取得した。こちらの格付けは現在、5段階で運用しており、KDX名古屋栄ビル(名古屋市中区)がシルバー、KDX晴海ビル(東京都中央区)がブロンズ。同行は、環境認証の実行証として、認証相手に記念トロフィーを贈呈している。2011年11月の制度開始以来、公表された認証ビルは5物件だ。

 次ページに、認証物件一覧(公表ベース)を示した。37件中、KDX名古屋栄ビルなど4物件が二つの金融機関の認証を取得している。全体の4割以上がREIT(不動産投資信託)の物件で、地域別では東京都内の物件が過半数を占める。ほとんどが2000年以降の竣工物件だ。