民間検査・認証機関のビューローベリタスジャパンは、既存建物の環境性能を評価する日本でのサービスを10月から開始した。欧州で実績のある「Green Rating(グリーンレ-ティング)」を評価手法として用いる。

 評価項目は、エネルギー、CO2、水、交通、健康、廃棄物の六つ。各項目について、本質的性能、改修による性能向上、現状の実績、運用改善の可能性の四つの性能を評価して表示。本質的性能の評価に基づき、1~9点の範囲で総合評点を算出する。

 日本ではオフィスビルからサービスを開始し、他の施設にも広げていく意向だ。建物環境性能の把握や改善の手段としての需要を見込んでいる。ビルオーナーとテナント、あるいは、売り主と買い主の情報共有の手段としても使える。費用は施設規模などによって異なるが、1件40万円から。

 評価手法はビューローベリタスのほか、主要な不動産会社で構成するグリーン・レ-ティング・アライアンスが開発した。2011年3月時点で、欧州の12カ国60都市のオフィスビル、物流施設、店舗を対象に約400万m2の評価実績がある。

評価結果の例(資料:ビューローベリタスジャパン)
<訂正:2011年10月21日>初出時の社名に誤りがありました。記事を訂正しました。