世界標準の環境認証でアピール

 環境認証の取得にも意欲を見せている。米国グリーンビルディング協会の環境認証システムであるLEED(リード)の取得を目指すことを、日本の新築オフィスビルとしては初めて公表した。世界標準となりつつあるLEEDの認証取得は、外資系企業の誘致に有利に働くとみている。

神田万世橋ビルの完成予想(資料:東日本旅客鉄道)

 環境経営を掲げる企業のなかには、テナントとして内装を対象としたLEED認証の取得を目指すところもある。日本では、シティバンクやアクセンチュア、ブルームバーグなどの外資が先行する形で、オフィス内装の認証を取得してきた。内装のLEEDには建物自体を評価する項目がある。建物そのものがLEEDの認証を取得していれば、テナントも内装のLEEDを取得しやすくなる。これとともに、日本の環境認証システムであるCASBEE(キャスビー)の最高ランク「S」の認証も取得する計画だ。