インヴィンシブル投資法人は3月29日、2日後に期限を迎える合計約428億円のローンについて、6月末まで延長することで銀行団と合意した。目前に迫った破綻を当面は回避したことになる。

 このうち、あおぞら銀行のローンと、同行をアレンジャーとする2本のシンジケートローンについては、それぞれ1.68~2.68%の固定だった金利を4月29日以降に変動金利とする内容で合意した。また、各月末の期限前弁済(アモチ)を条件に加えた。これらの合計元本は約260億円で、いずれも財務制限条項のうち借入比率(LTV)の制限に抵触している。

 また、旧エルシーピー投資法人から引き継いだ、新生銀行グループからの証券化ローン168億円については、これまで約3.6%の固定金利だったのを、LIBORプラス3.5%の条件に変更した。5月までは2カ月円LIBOR、6月は1カ月円LIBORを適用する。