法務省は3月24日、東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)の被災地で倒壊家屋などを片付ける際、土地の境界を示す「境界標(きょうかいひょう)」を撤去しないよう呼びかけた。今後、街の復興を進めていくうえで、境界をめぐる紛争を未然に防ぐねらいだ。

 境界標には一般的に、コンクリート製やプラスチック製の杭、金属製の鋲(びょう)などが用いられている。法務省は境界標のほかにも、塀や石垣の基礎部分、側溝などが境界特定に役立つとしており、これらについても可能な限り保存するよう求めている。