日経不動産マーケット情報が2010年に伝えた、大型不動産取引のニュースを紹介する。取引ごとの総額の大きい順に20件を掲載した。第1位は、森トラストが傘下の投資法人と資産を入れ替えた事例、第2位はセブン&アイ・ホールディングスがCMBSの償還を機に買い戻した西武池袋本店だった。REIT(不動産投資信託)の再編に伴うバルクセールや、資産の入れ替えが目立った一年だった。


【売買】東京汐留ビルの50%を1100億円で取得、森トラスト総合リート

1位【総額1369億円】
[限] 【売買】東京汐留ビルの50%を1100億円で取得、森トラスト総合リート

森トラスト総合リート投資法人は2010年4月、港区東新橋1丁目の東京汐留ビルディングの共有持分50%を取得する。価格は1100億円。売り主は森トラストだ。同時に、元赤坂1丁目にある赤坂見附MTビルを269億円で森トラストに売却する。[全文]




【売買】西武池袋本店、1230億円で買い戻しを完了

2位【1230億円】
[限] 【売買】西武池袋本店、1230億円で買い戻しを完了

セブン&アイ・ホールディングスは9月24日、傘下の西武池袋本店が入居中のビルの買い戻しを完了した。価格は1230億円。物件取得資金には、6月にセブン&アイ本体による普通社債発行で調達した1100億円を充てた。[全文]




【売買】りそな・マルハビルを420億円で取得し、グラントウキョウサウスタワーを400億円で売却、新日本石油

3位【820億円】
[限] 【売買】りそな・マルハビルを420億円で取得し、グラントウキョウサウスタワーを400億円で売却、新日本石油

新日本石油は2月26日、千代田区大手町1丁目のりそな・マルハビルの持分27%を、三菱地所などが出資する特別目的会社(SPC)から取得することを決めたと発表した。取得価格は420億円。同時に、JR東京駅前で2007年に完成したグラントウキョウサウスタワーの持分11.64%を、八重洲インベストメント特定目的会社に400億円で売却する。引き渡しはいずれも2010年3月を予定している。[全文]




【売買】三菱地所が青山ビルの持分95%を売却、450億円で

4位【450億円】
[限] 【売買】三菱地所が青山ビルの持分95%を売却、450億円で

三菱地所は2010年3月、港区北青山1丁目にある青山ビルを売却することを決めた。対象は同社所有部分の共有持分95%で、価格は450億円だ。3月30日に引き渡す。 [全文]




5位【総額約436億円】
[限] 【売買】森ヒルズリートが200億円規模の資産入れ替え、利回りの向上を目的に

森ヒルズリート投資法人は2010年9月、港区虎ノ門4丁目の虎ノ門35森ビルと元麻布1丁目にある元麻布ヒルズの42区画を売却した。売却価格は合計で217億9000万円。譲渡先はスポンサー会社の森ビル(本社:港区)だ。一方で、渋谷区神宮前1丁目の商業施設、ラフォーレ原宿の底地を森ビルから取得した。[全文]




【売買】住友不動産が有明で複合開発、416億円で土地11万m2取得

6位【416億円】
【売買】住友不動産が有明で複合開発、416億円で土地11万m2取得

住友不動産は臨海副都心の有明地区で、住宅や商業施設、オフィスなど総延べ床面積28万5800m2の複合開発に乗り出す。東京都と独立行政法人都市再生機構が12月16日、11万m2の所有地を住友不動産に売却することを決めた。価格は416億円。土地取得費を含めた総事業費は約1028億円の規模になる。2015年1月には建物の一部が開業する予定だ。[全文]




【売買】青山ライズスクエアの8割超を379億円で取得、ダイビル

7位【379億円】
[限] 【売買】青山ライズスクエアの8割超を379億円で取得、ダイビル

ダイビルは2010年4月、港区南青山5丁目にある青山ライズスクエアの持分の8割超を取得することを決めた。価格は379億円。売り主は、AIGの特別目的会社とみられるFFインベスツだ。4月下旬に引き渡しを受ける。[全文]




8位【340億円】
[限] 【売買】新宿本社を340億円で売却して恵比寿に移転、富士重工業

富士重工業は2010年8月、本社を置く新宿スバルビルを売却することを決めた。価格は340億円。買い主は小田急電鉄だ。2011年4月に引き渡す。[全文]




9位【総額332億円】
[限] 【売買】日本リテールファンドが18物件を一括売却、ケネディクスのファンドへ

日本リテールファンド投資法人は8月19日、ラサール ジャパン投資法人との合併で受け入れた資産のうち、商業施設以外の全18物件を一括売却すると発表した。売却価格は合計332億円。買い主はケネディクスがアセットマネジメントを手がけるファンドだ。[全文]




【売買】ラルフローレン表参道入居ビルの所有SPCを取得、オリックス不動産など3社

10位【310億円】
[限] 【売買】ラルフローレン表参道入居ビルの所有SPCを取得、オリックス不動産など3社

オリックス不動産(本社:港区)、セキュアード・キャピタル・ジャパン、米トリニティ・インベストメントの3社は2010年11月、商業施設のエスポワール表参道を所有する特別目的会社(SPC)を取得した。[全文]



【売買】オリックス不動産投資法人が資産入れ替え、新宿のビルを東急リアルに売却

11位【総額297億円】
[限] 【売買】オリックス不動産投資法人が資産入れ替え、新宿のビルを東急リアルに売却

オリックス不動産投資法人は2010年3月、新宿区新宿4丁目にあるオリックス新宿ビルを東急リアル・エステート投資法人に90億円で売却した。一方で、オーエックス田町ビルなど3物件を総額約207億円で取得する。オリックス不動産投資法人はこの3月に大幅な資産入れ替えを実施しており、今回の取引を含めて2物件を売却、6物件を取得することになる。[全文]



【売買】ギンザ・グラッセなどを取得、フロンティア不動産投資法人

12位【総額288億円】
[限] 【売買】ギンザ・グラッセなどを取得、フロンティア不動産投資法人

フロンティア不動産投資法人は2010年6月、中央区銀座3丁目のギンザ・グラッセと、静岡県磐田市の三井ショッピングパークららぽーと磐田を取得することを決めた。7月に引き渡しを受ける。[全文]



【売買】浦和駅前の商業施設をテナントのパルコに売却、日本リテールファンド

13位【261億円】
[限] 【売買】浦和駅前の商業施設をテナントのパルコに売却、日本リテールファンド

日本リテールファンド投資法人は2010年3月、JR浦和駅東口にある商業施設の浦和パルコ(さいたま浦和8953ビル)を売却することを決めた。買い主は現テナントのパルコ(本社:豊島区)で、3月17日に引き渡す。[全文]



【売買】東京と大阪の7物件を243億円超で取得、日本リテールファンド投資法人

14位【総額約244億円】
[限] 【売買】東京と大阪の7物件を243億円超で取得、日本リテールファンド投資法人

日本リテールファンド投資法人は2010年3月~4月にかけて、東京都と大阪府の商業施設や施設の底地など7物件を取得する。価格は合計で243億7700万円だ。[全文]



【売買】東京オペラシティを224億円で追加取得、JRE

15位【約224億円】
[限] 【売買】東京オペラシティを224億円で追加取得、JRE

ジャパンリアルエステイト投資法人(JRE)は2010年2月、東京オペラシティビルの約23%を約224億2700万円で取得することを決めた。売り主は小田急電鉄だ。3月1日に契約を交わし、24日に引き渡しを受ける。[全文]



【売買】経済危機対策で6カ所の土地を取得、都市再生機構

16位【総額223億円】
[限] 【売買】経済危機対策で6カ所の土地を取得、都市再生機構

2009年に政府が決定した経済危機対策に基づいて、独立行政法人都市再生機構が首都圏の6カ所の土地を取得していたことがわかった。[全文]



17位【200億円以上】
[限] 【売買】CLSAが東京と横浜で11物件を取得、リテック傘下の投資法人から

CLSAキャピタルパートナーズの特定目的会社が2010年10月、東京と横浜で賃貸不動産11物件を取得したことがわかった。リテック・コンサルタンツ(本社:文京区)傘下のデュープレックスセレクション投資法人が運用していたポートフォリオだ。[全文]



【売買】ドイツ銀行グループ、大阪のユニクロ旗艦店を取得

18位【約195億円】
[限] 【売買】ドイツ銀行グループ、大阪のユニクロ旗艦店を取得

ドイツ銀行グループの不動産運用部門であるRREEFは、大阪市で10月1日に開業したユニクロ心斎橋店の入居ビルを取得した。売り主は米AIGの特別目的会社。価格は...[全文]



【売買】秋葉原UDX所有会社の出資持分20%、鹿島が194億円で売却

19位【約194億円】
[限] 【売買】秋葉原UDX所有会社の出資持分20%、鹿島が194億円で売却

鹿島は3月16日、秋葉原UDXを所有している特定目的会社の優先出資証券5万6400口を譲渡する。優先出資全体の20%にあたり、価格は約194億円。譲渡先は国内信託銀行の信託口座だ。 [全文]


20位【190億円】
[限] 【売買】立命館大学、190億円でサッポロビール大阪工場を取得

学校法人立命館は11月16日、大阪府茨木市のサッポロビール大阪工場の跡地、約12万m2を取得した。[全文]