ラサール インベストメント マネージメントは2010年6月、同社が組成した特定目的会社を通じて東京湾岸部にある物流施設3物件を取得したと発表した。

 取得した物件は、同社が運用している「ラサール ジャパン ロジスティクス ファンドII」に組み入れる。同ファンドは米国、欧州、中東、アジアの機関投資家や大手年金基金、投資政庁などの資金を運用しており、日本の物流不動産に投資している。日本通運市川塩浜センター、ロジポート柏、ロジポート大阪などを運用しており、資産規模は2000億円に達する。

 今回、取得した物流施設は、もともと不良債権の担保物件になっていたもので、立地やテナント、建物仕様などを評価して取得を決めた。ラサール インベストメントは今後も、不良債権の担保物件を含めて、良質な物流施設や開発用地を積極的に取得していく考えだ。ファンドIIの運用などを通じて、今後1年半で1000億~1500億円の投資を計画している。