江戸橋倉庫ビル建て替えの完成予想図(資料:三菱倉庫)
江戸橋倉庫ビル建て替えの完成予想図(資料:三菱倉庫)

 三菱倉庫はこのたび、中央区日本橋1丁目にある本社ビル「江戸橋倉庫ビル」の再開発計画の概要を明らかにした。旧建物の外観を保存したうえで、地上18階地下1階建て、延べ床面積約3万m2のオフィスビルに建て替える。2011年10月に既存施設の解体工事に着手し、2014年8月に完成する予定だ。

 江戸橋倉庫ビルは地下鉄日本橋駅から徒歩5分、昭和通りと日本橋川に挟まれた一画にある。同ビルは日本で初めてトランクルームを併設したオフィスビルで、2007年に東京都選定歴史的建造物に選定された。建て替えではビルの低層部分で旧建物の外壁の約7割を保存し、上部に高層棟を建設する。

 6階~17階が賃貸オフィス、2階~5階はトランクルームと本社オフィスとなる予定だ。賃貸オフィスの1フロア面積は約1000m2。7階部分の床下に免震装置を設置する。屋上緑化や共用部のLED照明、高効率空調機、遮熱高断熱複層ガラスなどの省エネ機器を積極的に採用し、建築環境総合性能評価システム(CASBEE)でSランクの取得をめざす計画だ。


開発名:江戸橋倉庫ビル建て替え
所在地:中央区日本橋1-19-1(住居表示)
最寄り駅:地下鉄日本橋駅徒歩5分
面積:土地約2900m2、延べ床約3万200m2
階数(地上/地下):18/1
用途:事務所、トランクルーム、駐車場
事業主:三菱倉庫
設計者:三菱地所設計、竹中工務店
施工者:竹中工務店
工期:2011年10月~2014年8月(予定)
総事業費:約125億円