社団法人信託協会が発表した「信託の受託概況」によると、信託を利用して流動化した不動産の総額(信託残高)は2009年9月末時点で26兆2000億円となった。半年前と比べて2000億円減少した。

 不動産信託残高は2004年3月に10兆円、2006年9月に20兆円を突破し、2008年9月には26兆7000億円に達した。その後、2009年3月に調査開始以来、初めて減少に転じた。2009年9月末時点の信託残高は、ピーク時の前年同月に比べて1.9%減の水準になる。

 一方、有価証券信託、年金信託、投資信託などを含めた信託財産の総額は750兆7000億円だ。こちらは、前年同月比で6%の減少となった。