クレッシェンド投資法人は10月6日、平和不動産を引き受け先として約30億円の第三者割当増資を実施することを発表した。あおぞら銀行など国内金融機関3行から85億円を借り入れることも決まっており、資産売却などによる留保資金も合わせると、10月30日に期限を迎える投資法人債200億円の償還資金を確保したことになる。

 増資は10月19日に実施する。発行する新投資口数は2万3238で、1口あたり12万9100円となっている。増資によって平和不動産の所有投資口比率は2.14%から19.38%に増加して、同投資法人の筆頭株主になる。投資法人は、増資によって既存投資口に対して希薄化が生じるものの、投資法人債償還資金の調達のために必要不可欠な措置であると説明している。

 一方、平和不動産は10月19日に、クレッシェンド投資法人の運用会社であるカナル投信の株式3516株も取得する。すでに運用会社の1452株を所有しており、追加取得によって100%子会社化する。