JR南新宿ビル(仮称)の完成予想図(資料:東日本旅客鉄道)
JR南新宿ビル(仮称)の完成予想図(資料:東日本旅客鉄道)

 東日本旅客鉄道は2009年9月、JR新宿駅に近いJR東京総合病院の旧外来棟と駐車場の跡地に、地上18階地下4階建て、延べ床約5万8000m2のオフィスビルを建設すると発表した。JR南新宿ビル(仮称)の開発名で、2010年1月に着工し、2012年夏の開業を予定している。

 建設地はJR新宿駅南口から徒歩5分の場所にあり、敷地北側は新宿マインズタワーに隣接している。敷地の東側は都道、西側は区道に面しており、区道側がやや低い高低差のある敷地となっている。都道をまたぐ既存のブリッジと新設する歩行者用デッキによって、サザンテラス経由でJR新宿駅と直結する計画だ。

 区道に面する地下1階には園庭を備えた保育所、区道側の1階~3階には大型フィットネスクラブを設ける。賃貸オフィスフロアは4階~18階で、基準階床面積は約1850m2(約560坪)となる。オフィスの運営はジェイアール東日本ビルディング、フィットネスクラブの運営はジェイアール東日本スポーツが手がける。

 ビルにはLED照明を全面的に採用し、地域冷暖房を導入する。屋上は緑化し、低層部の屋上は緑化を生かしてオフィスワーカーが利用できる空間とする。

開発名:JR南新宿ビル(仮称)
所在地:渋谷区代々木2-1-1ほか(地番)
最寄り駅:JR新宿駅徒歩5分
面積:土地1万6633.20m2、延べ床5万8000m2(うちオフィス約3万6000m2、保育所約220m2、フィットネスクラブ約4400m2、店舗約300m2)
構造、階数(地上/地下):S・SRC造、18/4
用途:オフィス、フィットネス、保育所、店舗、駐車場
駐車場台数:約270
事業主:東日本旅客鉄道
設計者:ジェイアール東日本建築設計事務所
施工者:未定
工期:2010年1月~2012年夏(予定)