渋谷新文化街区プロジェクトの完成予想図(資料:東京急行電鉄)
渋谷新文化街区プロジェクトの完成予想図(資料:東京急行電鉄)

 東京急行電鉄は7月8日、東急文化会館跡地周辺地区の共同開発事業「渋谷新文化街区プロジェクト」の建設に着手する。同社のほか、東急文化会館跡地とその隣接街区の権利者で組織する「渋谷新文化街区プロジェクト推進協議会」が事業主だ。オフィス、文化施設などからなる複合施設で、2012年春のオープンを予定している。

 プロジェクトは、鉄道8路線が乗り入れる渋谷駅の東口に位置する。完成後は、東急東横線と地下鉄副都心線の渋谷駅と地下3階で直結する。建物の規模は地上34階地下4階建て、延べ床面積14万m2超となる。高層部はオフィスで、中層部にはミュージカルを中心とした約2000席規模の劇場、エキシビションホールなど三つの文化施設を配置する。低層部には東急百貨店が出店する予定だ。地下3階から地上4階にわたって立体広場空間(アーバンコア)も整備する。

開発名:渋谷新文化街区プロジェクト
所在地:渋谷区渋谷2-21ほか
面積:土地約9640m2、延べ床約14万4000m2
用途別面積:オフィス約5万m2、商業約3万2000m2、文化施設約2万4000m2、その他約3万8000m2
階数(地上/地下):34/4
用途:オフィス、文化施設、商業ほか
フロア構成:商業施設(地下3階~地上7階)、アカデミー(8階)、エキシビションホール(9階)、シアターガーデン(11階)、劇場(12階~16階)、オフィス(17階~34階)
事業主:渋谷新文化街区プロジェクト推進協議会(東京急行電鉄、東京地下鉄、東宝不動産、奥野ビル、田中ビル、嘉栄ビル、ヒラゼンビル)
設計者:日建設計・東急設計コンサルタント共同企業体
施工者:東急・大成建設共同企業体
工期:本体工事2009年7月~2012年春、関連工事2012年春~2017年春
開業:2012年春(予定)