Sea Capital(本社:千代田区)は6月9日、東京地方裁判所にDIP型の会社更生法の適用を申請し、受理された。負債総額は155億2700万円だ。DIP型会社更生手続きは、旧経営陣がそのまま再建にあたることができる。今後はスポンサーを求めずに再建をめざすという。

 同社は2002年、セイクレストアセットマネジメントという社名で設立した。2004年に現在の社名に変更し、不動産開発や売買事業を中心に業績を拡大。2008年3月期の売上高は約211億円に達した。しかし、不動産市況の低迷により資金調達環境が悪化した。2009年3月期の売上高は約32億円に減少し、約84億円の最終赤字に陥った。

 2008年10月には、JR神田駅近くで進めていた大型オフィスビルの開発を中止し、開発用地1700m2をNTT都市開発に売却した。事務所の移転や経費の削減なども進めたが、業績回復のめどが立たず、会社更生法の申請を決めた。