AIG大手町ビル
AIG大手町ビル

 米AIGは5月11日、約12億ドル(約1155億円)でAIG大手町ビルを売却すると発表した。買い主は日本生命保険だ。「日本、海外の投資関係者が強い興味を示した今回の売却は、非常に激しい入札競争の過程を経て行われた」(会長兼CEOのエドワード・リディ氏)という。

 AIG大手町ビルは金融機関の本社オフィスが立ち並ぶ千代田区丸の内1丁目にある。地下鉄大手町駅から徒歩1分、東京駅からは徒歩7分。日比谷通りに面し、パレスホテルと皇居の内堀に隣接している。地上15階地下4階建て、延べ床面積約3万8000m2の規模だ。

 AIU保険やアリコジャパンなどAIGのグループ会社がビルの2~3割を占めており、6月までに予定されている引き渡し後はリースバックして使い続ける。ほかのフロアはボーイングなど複数のテナントに賃貸されている。

 AIGは現金確保のため、米ブラックストーンをアドバイザーとしてグローバルで資産売却を進めている。また、傘下の不動産ファンドも手放す方針を1月に発表している。AIG大手町ビルの取引では、メリルリンチがファイナンシャル・アドバイザーを務めた。

名称:AIG大手町ビル
買い主:日本生命保険
売り主:AIG
価格:約12億ドル(約1155億円)
所在地:千代田区丸の内1-1-3(住居表示)
最寄り駅:地下鉄大手町駅徒歩1分
面積:土地3983.84m2、延べ床3万7560.00m2
構造、階数(地上/地下):SRC造、15/4
竣工:1974年
取引時期:2009年5月
主なテナント:AIU保険、アリコジャパン、ボーイング