ライフステージは4月30日、大阪地方裁判所に民事再生手続きを申請し、受理された。負債総額は113億7800万円だ。同社は大阪証券取引所ヘラクレスに上場しており、6月1日の上場廃止が決まった。

 同社は1990年に設立、近畿圏や東京圏を中心にマンション分譲事業を手がけてきた。その後、不動産投資事業にも進出し、2006年には大阪証券取引所ヘラクレスに上場した。2008年6月期の決算では、売上高が約55億円に達している。2007年2月には、特別目的会社を通じて神戸ウォーターフロントの土地約1万1279m2を約33億円で取得。延べ床面積約2万m2超の複合商業施設の開発を計画した。

 しかし、不動産市況の低迷で開発の中断や物件売却の延期などに追い込まれて、同社の業績は急激に悪化した。金融機関による融資の厳格化で資金繰りも苦しくなり、主要金融機関に対して借入金返済のスケジュール変更を要請したが合意に達しなかった。2008年9月には株式の時価総額が上場廃止基準値未満となったことで監理銘柄に指定されており、上場廃止がほぼ確実となっていた。