パシフィックホールディングスは1月27日、2008年11月期の連結決算を開示し、11月末時点で53億3500万円の債務超過に陥っていることを明らかにした。これに伴い、金融機関からの借入金約571億円と社債85億円が財務制限条項に抵触し、一括返済を求められる恐れがある。

 東京証券取引所の上場規定により、同社の普通株式は市場第1部銘柄から第2部へ指定替えとなる見込みだ。中国系企業から予定していた約470億円の資金調達についても、契約時に定めた財務条件などを満たせず、調達できない事態となった。

 同社は中国の大手不動産会社などが出資する中柏(ちゅうはく)ジャパン(本社:千代田区)から、約476億5000円の資金調達を予定していた。このうち6億5400万円は、2008年12月19日に調達。残る約470億円については普通社債と優先株式で2009年2月27日までに調達する計画だった。

 パシフィックホールディングスは、優先株の発行価格や発行条件を見直し、中柏ジャパンの投資家と引き続き協議していく方針を明らかにしている。