福島県は2009年1月、東京・上野にあるホテル、ふくしま会館を売却することを明らかにした。1月28日まで参加者を募り、2月10日に入札を実施する。最低売却価格は8億7000万円。即日に開札して落札者を決定する。

 同ホテルは京成上野駅または地下鉄湯島駅から徒歩3分、JR上野駅から徒歩6分の場所にある。不忍(しのばず)通りに面し、向かいには不忍池が広がる。1991年の竣工以来、福島県がホテルとして営業してきたが、2009年3月末で閉鎖することが決まった。

 敷地面積は354m2で、容積率600%の商業地域に指定されている。建物は地上10階地下1階建て、延べ床面積2058m2の規模だ。フロントとロビーは2階に設置されている。1階は物販スペース、地下1階はレストラン。3階に会議室を備え、4階~10階が55の客室となっている。

 同県が2003年に実施した調査では、30年間は宿泊施設として維持できると判定された。ただし適切な改修は必要で、内外装や設備の大規模修繕で10年ごとに2億~3億円、さらに一般的な維持・修繕費用として30年間で総額9億3000万円が必要だという。

[物件の概要]
名称:ふくしま会館
所在地:台東区上野2-12-14(住居表示)
最寄り駅:京成線京成上野駅または地下鉄湯島駅 各徒歩3分
面積:土地354.48m2、延べ床2058.29m2
構造、階数(地上/地下):RC造、10/1
客室数:55
竣工:1991年