フレッグインターナショナル(本社:渋谷区)は12月18日、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請し、監督命令、保全処分命令を受けた。帝国データバンクによると負債総額は257億1300万円だ。

 同社は1993年に設立、収益不動産の開発やアセットマネジメント事業などを手がけている。都心部を中心に「FLEG」などの名称を冠した賃貸マンションや店舗ビルをファンド向けに開発し、売り上げを伸ばし自らもファンドを組成・運用していた。2006年9月期の売上高は255億5200万円に達した。

 しかし、ここにきて資金調達環境の悪化と不動産市況の低迷により、資金繰りが悪化したもようだ。11月には不動産会社のバルビゾン(本社:港区)に渋谷区広尾の新築複合ビルを売却したものの、その後も資金繰りが悪化し民事再生に至った。12月にはアセットマネジメント子会社をトーセイに売却する予定だったが、これも中止となった。