福岡に本社を置くデベロッパーのディックスクロキは11月14日、福岡地方裁判所に民事再生手続きを申請し、受理されたと発表した。負債総額は181億3100万円。

 同社は1984年に創業し、2000年11月にジャスダック証券取引所に上場した。福岡を中心に賃貸マンションの開発や管理事業などを手がけ、上場以降はファンド向けの開発事業を拡大してきた。2008年3月期の売上高は268億100万円、最終利益は8億5400万円。7期連続の増収、5期連続の増益を果たしていた。

 しかし、サブプライムローン問題に端を発する世界的な金融市場の混乱によって、今春以降は不動産ファンドへの開発物件の売却が困難になっていた。同社は開発用地を大手不動産会社に売却するなどして運転資金を捻出してきたが、9月以降は、買い手側への融資が更に下りにくくなった。売却価格の水準も下がり、資金繰りが悪化したという。