三菱地所リアルエステートサービスは10月27日、オークション大手のクリスティーズ傘下の不動産会社であるクリスティーズ・グレート・エステート社(本社:米国)と業務提携したことを発表した。世界的に浸透している「クリスティーズ」ブランドを足がかりに、日本国内だけでなく海外の個人富裕層など新しい顧客開拓を進める。

 クリスティーズ・グレート・エステート社は1995年に設立され、高級不動産を扱う雑誌やホームページを富裕層向けに発行・運営している。このほか、北米、ヨーロッパを中心に40カ国850都市で、不動産仲介会社のネットワークを運営している。149社の会員企業の売上高は14兆円に達している。

 三菱地所リアルエステートサービスは、クリスティーズ社の顧客情報を通じて、日本国内の高級不動産を海外の富裕層に売却する。海外の不動産取得を検討している日本国内の富裕層には、クリスティーズ社の会員企業が持つ物件情報を提供する。三菱地所リアルエステートサービスは世界の富裕層という新たな“出口”マーケットを得ることで、日本国内での高額マンションの受託を拡大していく考えだ。