アジア上場不動産協会(APREA)は2008年9月、日本支部を開設することを明らかにした。香港、シンガポールに続いて3番目の拠点開設となる。アジアの不動産市場、特にREIT市場のさらなる発展をめざして、政府や監督機関に対する業界を代表したロビイング、財務報告書や不動産評価などの国際的な標準化、安定した投資家確保に向けた広報活動などを行う。

 APREAは、世界で19%のシェアを占めるアジアの不動産市場の振興を目的に、2005年に設立された会員制の非営利業界団体だ。NAREIT(全米不動産投資信託協会)、EPRA(ヨーロッパ上場不動産協会)とも提携を結んでいる。今後は中国、韓国、マレーシアおよびインドにも支部を開設する予定だ。

 日本支部の運営委員会は、三菱商事・ユービーエス・リアルティ社長の廣本裕一氏、クリード・リート・アドバイザーズ社長の山中秀哉氏、玄海キャピタルマネジメント社長の松尾正俊氏、プロロジスプレジデント兼日本共同CEOの三木真人氏、モルガン・スタンレー証券マネージングディレクターの大槻啓子氏の5人で組織する。