サンシティは、マンション開発・分譲に事業を集約する。2005年以降、郊外型ショッピングセンターや、東京都心でのオフィスビル、店舗ビルの開発を拡大していたが、市況の変化を受けて多角化の方針を見直す。

 今後は東北、北陸、北関東など同社が基盤としてきたエリアで、県庁所在地を中心にマンション分譲事業を展開する。

 同社は1992年に創業したマンションデベロッパーで、2004年9月に東証第二部、2006年6月に東証第一部に上場。2008年5月には仙台市から、東京駅前の丸の内トラストタワーN館に本社を移転した。

 サンシティの8月末の株価は2780円で、1年前の18分の1。時価総額は約14億9600万円となった。9カ月以内に時価総額が20億円以上に回復しない場合、東京証券取引所第一部から第二部に指定替えになる可能性がある。