ランドコムは、8月29日に予定していた2008年中間決算(1月~6月)の発表を同日延期した。同社によると、業績予想修正に基づいて決算数値を確定する作業に時間を要しているという。

 同社は中間期の連結売上高予想を、5月発表時点の162億1700万円から75億100万円へと53.7%下方修正した。物件売却の遅れを原因としている。また今回、開発用地などの棚卸資産を評価し直した結果、124億2000万円の特別損失を計上。これに伴って、純損益予想の赤字は42億7900万円から170億6700万円へと拡大した。

 通期連結予想の売上高は前回発表した予想値から47.4%減の283億3100万円、営業利益は20.7%減の46億9000万円。純損益予想も22億5500万円の黒字から113億900万円の赤字に変更した。

 今後、財務体質改善のため保有物件の売却を急ぐほか、増資や金融機関からの支援を模索する。事業はファンド向けの物件開発から、データセンターの開発・運営や個人投資家への賃貸マンション一棟売り、北海道・ニセコでのリゾートマンション分譲にシフトする。