コマ・スタジアムは5月28日、新宿区歌舞伎町1丁目にある新宿コマ劇場を2008年12月で閉館することを明らかにした。隣接する新宿東宝会館の敷地と合わせて、一体で再開発する考えだ。

 新宿コマ劇場は1956年にオープンし、歌舞伎町のシンボルとして親しまれてきた。演歌歌手の公演やミュージカルなどを興行してきたが、ここ数年は観客動員数が減少しており、2期連続で損失を計上している。施設の老朽化も著しい。コマ・スタジアムは、劇場の土地を所有するグループ会社の東宝に支援を要請し、新たな活用方法を協議してきた。この結果、両社が共同で再開発に乗り出す方針を固めた。映画館などが入居している新宿東宝会館も、年内で閉館する予定だ。

 新たに建設する施設の具体的な内容は、これから検討を始める。敷地面積は計5385m2で、容積率900%の商業地域に指定されている。