ジャパン・ホテル・アンド・リゾート投資法人(JHR)の運用会社であるジャパン・ホテル・アンド・リゾートは、利害関係人が負担すべきテナント看板の設置費用をJHRが肩代わりした問題で、投資法人に補償金として234万1290円を支払うことを決めた。補償金は、投資法人が実際に支払った金額と同額だ。5月31日に支払う。

 JHRは2006年の上場にあたり、スポンサーであるゴールドマン・サックスグループの関連会社が所有するホテルを取得した。その際、売り主が設置することになっていたテナント看板を、JHRが自己負担で設置した。この行為が投資家に損害を与えたとして、財務省関東財務局と金融庁が2008年3月にJHRと運用会社に業務改善命令を出していた。JHRと運用会社は4月に、業務改善計画を提出している。