事故現場(10月4日22時撮影)

 昨日、渋谷区鉢山町のマンション建築現場で、クレーンの倒壊事故が発生した。写真は、帰宅途中にたまたま現場に出くわして撮影したもの。土壌を垂直に掘削するための機械(スクリューオーガー)が、隣接する老人ホームの3階部分を直撃している。現場警備員に話をきいたところ、4日午前、掘削機械を吊っていたクレーンが何らかの理由で倒れたという。ベランダの手すりやガラス窓を突き破ったものの、入居者は無事とのことだった。

 現場は東急東横線代官山駅から徒歩8分、京王井の頭線神泉駅から徒歩11分の住宅街。かつては国税庁鉢山分庁舎だった土地で、野村不動産が今年2月に落札。東洋建設が元請けとなって、地上4階地下1階建て、延べ床面積2823m2のマンション建設を進めていた。なお倒れていた掘削機械は22時10分ころ、2台のクレーンを使って水平に移動し、撤去を完了。直後に老人ホームのガラス窓の復旧も終えた。

三上 一大