今年で20回目を迎えたMIPIMは3月13日、4日間の日程を終えて閉幕した。

 会議そのものは暗い話題で持ちきりだったが、そこは業界で年に一度の祭典のこと、一歩会場外に出れば華やかな演出が目に付く。旧知の仲間との再会を楽しみにやってくる人も多く、日が暮れるころにはあちこちのレストランや、ヨットハーバーに係留された船上からパーティーの歓声が響いてくる。

 現在の市況下ではいささか浮世離れした様子にも見えるが、人脈がすべてを決めるグローバルな投資の世界を知れば納得がいく。ファンドマネジャーたちはこうしたパーティーで投資家やレンダーと知り合い、百億円単位の商談をテーブルの下で進めていくのだ。

 以後2ページにわたり、会場外の様子のフォトレポートをお届けしよう。



あちこちのレストランやカフェ、酒店までが貸し切り。店の外にも人があふれる。



ビーチのレストランで開催されるプライベート・パーティー。これはユーロハイポ(独コメルツ銀行グループ)のもの。



港には各社がチャーターしたクルーザーが所狭しと並ぶ。



船上のプライベート・パーティー。



「Still Buying Land」と、時勢を意識したキャッチコピー。英国の住宅会社のようだ。

海岸沿いのクロワゼット大通り。1912年開業のカールトンホテルは、その外壁をBNPパリバの広告で占領されている。