日経アーキテクチュアは日経ホームビルダーと共同で、読者など約3万8000人を対象に「採用したい建材・設備メーカー」を調査。日経アーキテクチュアでは、一級建築士1991人の回答結果を49の部門別にランキングした。その結果、8部門でトップが変動。前年にトップから転落した企業が、返り咲いた例も目立つ。ランキングとは別に、新規需要に対応した技術開発の動向も探った。

目次

各部門の1位企業

  • 押し出し成形セメント板など ノザワ
  • 窯業系サイディング ニチハ
  • 金属サイディング アイジー工業、ニチハ
  • 透湿防水シート 旭化成建材
  • 防水材 田島ルーフィング
  • タイル、レンガ LIXIL(INAX)
  • 粘土瓦(陶器瓦) 三州野安
  • 金属屋根材 三晃金属工業
  • セメント系屋根材 ケイミュー
  • 笠木 三協アルミ
  • 手すり TOTO
  • 戸建て住宅用サッシ YKK AP
  • 戸建て住宅用玄関ドア YKK AP
  • シャッター 三和シヤッター工業
  • 錠 美和ロック
  • 建具などの金物 美和ロック
  • ビル用アルミサッシ、カーテンウオール YKK AP
  • 機能ガラス 旭硝子
  • 木材保護塗料 日本エンバイロケミカルズ
  • 遮熱塗料 関西ペイント
  • タイルカーペット サンゲツ
  • 複合フローリング 大建工業
  • 断熱材 旭化成建材
  • RC用外断熱工法 アキレス
  • 木造用外張り断熱工法 旭化成建材
  • 耐火被覆材 ニチアス
  • 門扉、フェンス、塀 YKK AP
  • カーポート 三協アルミ
  • 屋上緑化・壁面緑化 田島ルーフィング
  • ビル空調設備 ダイキン工業
  • 住宅用換気設備 三菱電機
  • システムキッチン LIXIL(サンウエーブ)
  • システムバス TOTO
  • トイレ TOTO
  • 水まわりの金物 TOTO
  • ハンドドライヤー TOTO
  • 太陽光発電関連機器 シャープ
  • 住宅用火災警報器 パナソニック
  • 侵入監視システム セコム
  • テレビドアホンなど パナソニック
  • ビル用免震・制振部材 オイレス工業
  • ビル用エレベーター 三菱電機
  • ビル用LED パナソニック
  • 接合補強金物 カネシン
  • 戸建て住宅用制振部材 フクビ化学工業
  • オフィス家具 コクヨ
  • 無機系耐力面材 吉野石膏
  • HEMS パナソニック
  • BEMS パナソニック

開発トレンド1 止水性能が高まる開口部

近年、大型台風やゲリラ豪雨による浸水・漏水事故が相次いでいる。窓やドアなど開口部の止水性能を飛躍的に向上させる取り組みが進められている。文化シヤッターは、深さ3mの水圧に耐える止水ドア「アクアード」を開発。三協アルミは、高層マンションなど向けに「MTG-70シリーズ高性能サッシ」を開発した(写真:左は吉田 誠、右は日経アーキテクチュア)
近年、大型台風やゲリラ豪雨による浸水・漏水事故が相次いでいる。窓やドアなど開口部の止水性能を飛躍的に向上させる取り組みが進められている。文化シヤッターは、深さ3mの水圧に耐える止水ドア「アクアード」を開発。三協アルミは、高層マンションなど向けに「MTG-70シリーズ高性能サッシ」を開発した(写真:左は吉田 誠、右は日経アーキテクチュア)

開発トレンド2 安価な光触媒が登場

紫外線を当てるだけで有機物の汚れを分解し、雨と一緒に洗い流す光触媒塗料。これまで高価で施工が難しいというイメージが強かったが、それを払拭する製品をTOTOが開発した。材工単価は2800円/m2からと、アクリルシリコン系塗料とほぼ同水準。塗り回数を従来の4層塗りから3層塗りに減らし、単価を抑制した(資料:日経アーキテクチュア)
紫外線を当てるだけで有機物の汚れを分解し、雨と一緒に洗い流す光触媒塗料。これまで高価で施工が難しいというイメージが強かったが、それを払拭する製品をTOTOが開発した。材工単価は2800円/m2からと、アクリルシリコン系塗料とほぼ同水準。塗り回数を従来の4層塗りから3層塗りに減らし、単価を抑制した(資料:日経アーキテクチュア)

開発トレンド3 外壁をシーリングレスに

外壁の美観や耐久性を維持するうえで、弱点となりやすいのがシーリング材だ。窯業系サイディングを製造する建材メーカーの間で、シーリング材を使わない工法が広まっている。旭トステム外装は、壁の継ぎ目の裏側にゴム製のといのようなものを設けて浸水を防止する工法を開発。壁の継ぎ目だけでなく、窓まわりにもこの工法を拡大している(写真:北山 宏一)
外壁の美観や耐久性を維持するうえで、弱点となりやすいのがシーリング材だ。窯業系サイディングを製造する建材メーカーの間で、シーリング材を使わない工法が広まっている。旭トステム外装は、壁の継ぎ目の裏側にゴム製のといのようなものを設けて浸水を防止する工法を開発。壁の継ぎ目だけでなく、窓まわりにもこの工法を拡大している(写真:北山 宏一)

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