アンケート調査では、採用したい建材・設備メーカーに加え、環境に配慮した製品や、安全性を高める製品に対する関心度なども調べた。その結果、樹脂サッシや耐震天井への関心が高まっていることがわかった。

 最初に環境配慮型製品を選択するとき、誰が主導しているかを尋ねた(図4-1)。意匠設計者が62.8%と最も高く、発注者の31.6%がそれに続く。前年と比べてそれぞれ1.3ポイント、0.7ポイント増加。両者が環境配慮型製品の導入に積極的である様子がうかがえる。

 また、環境配慮型製品と一般製品との価格差をどこまで許容できるか尋ねたところ、2割高程度が約64.6%、5割高・2倍以上が計9.0%に上った(図4-2)。

図4-1 環境配慮型製品を選択する場合の主導者
環境配慮型製品を選ぶとき、誰が主導しているかを尋ねたもの。意匠設計者が62.8%でトップ。発注者の31.6%がこれに続く。2つを合わせると9割を超える(資料:日経アーキテクチュア)
環境配慮型製品を選ぶとき、誰が主導しているかを尋ねたもの。意匠設計者が62.8%でトップ。発注者の31.6%がこれに続く。2つを合わせると9割を超える(資料:日経アーキテクチュア)
図4-2 環境配慮型製品と一般製品の価格差の許容度
環境配慮型製品と、一般製品との価格差をどこまで許容するかを尋ねたもの。一般製品の2割高が64.6%で、最も多い。これに、5割高の7.9%、倍以上の1.1%を足すと、73.6%に達する(資料:日経アーキテクチュア)
環境配慮型製品と、一般製品との価格差をどこまで許容するかを尋ねたもの。一般製品の2割高が64.6%で、最も多い。これに、5割高の7.9%、倍以上の1.1%を足すと、73.6%に達する(資料:日経アーキテクチュア)

 安全・安心型の製品に対しても、同じ内容の質問をした。安全・安心製品選びを主導しているのは、意匠設計者が63.4%、発注者が29.4%と、環境配慮型製品とほぼ同じ割合だ(図4-3)。一般製品との価格差については、2割高程度が64.8%、5割高・2倍以上が12.2%で、合計すると77.0%の人が2割以上の価格差を許容できるとした(図4-4)。これは、環境配慮型製品より3.4ポイント高い。

図4-3 安全・安心型製品を選択する場合の主導者
安全・安心型製品を選ぶとき、誰が主導しているかを尋ねたもの。意匠設計者63.4%、発注者29.4%、施工者5.2%の順となっている。前年と比べて、意匠設計者の比率は1.4ポイント増大した(資料:日経アーキテクチュア)
安全・安心型製品を選ぶとき、誰が主導しているかを尋ねたもの。意匠設計者63.4%、発注者29.4%、施工者5.2%の順となっている。前年と比べて、意匠設計者の比率は1.4ポイント増大した(資料:日経アーキテクチュア)
図4-4 安全・安心型製品と一般製品の価格差の許容度
安全・安心型製品と、一般製品との価格差をどこまで許容するかを尋ねたもの。一般製品の2割高が64.8%で最大。2割を超える価格差を許容するとの回答が合わせて12.2%に達した(資料:日経アーキテクチュア)
安全・安心型製品と、一般製品との価格差をどこまで許容するかを尋ねたもの。一般製品の2割高が64.8%で最大。2割を超える価格差を許容するとの回答が合わせて12.2%に達した(資料:日経アーキテクチュア)