設計事務所の好感度ランキングでは、日建設計が2位以下を大きく引き離して1位となった。上位3社は「建築構造などの信頼性」や「アフターサービス」など、デザイン以外の項目で評価が高かった。

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 発注者290人に主要設計事務所の評価や印象を尋ねたアンケート調査で、日建設計は好感度指数1.42を獲得。2位の日本設計(1.07)に大差を付けて1位となった(図2-1)。

図2-1 設計事務所の好感度ランキング
前回順位は日経アーキテクチュアが2001年に実施した同様の調査の結果。カッコ内は有効回答の人数。有効回答の合計が全回答者の1割以下の6社は参考値とした。(資料:日経アーキテクチュア)
前回順位は日経アーキテクチュアが2001年に実施した同様の調査の結果。カッコ内は有効回答の人数。有効回答の合計が全回答者の1割以下の6社は参考値とした。(資料:日経アーキテクチュア)

 好感度指数は、それぞれの設計事務所に対して「発注経験がある」または「発注経験はないものの、どのような会社か何となく知っている」と答えた回答者に、「良い(+3点)」「やや良い(+1点)」「普通(0点)」「やや悪い(-1点)」「悪い(-3点)」の5段階で評価してもらい、加重平均した値。つまり、良くも悪くも思われていない設計事務所の指数はゼロとなる。

 カッコ内に示した回答者数の合計が少ない設計事務所は、「名前しか知らない」「名前さえ知らない」発注者が多かったことを意味する。全体の傾向として、その会社に発注経験があると答えた回答者の方が、ないと答えた回答者よりも好感度指数が高い。受注機会を増やすには、発注経験がない発注者へのイメージアップ戦略が不可欠だ。