バイオメトリクスの指紋認証システム関連機器の企画開発と販売を手がけるシモン(東京都中央区、浜島豊博社長)はセキュリティ強化を図るマンション、アパートの玄関ドア向けに合鍵を作られる心配のない、非接触ICタグキーによる玄関鍵オートロックシステムを12月1日(金)から発売する。

シモンは指紋で開く鍵をマンションデベロッパー、アパートに数多く受注している。賃貸マンション・アパートを経営するオーナーからの設備投資が廉価でセキュリティを強化し、入居者に対して魅力的な物件にしたいという声に応えて、カードタイプでなく、利便性の高い非接触ICタグキーの開発に取り組んできた。

ICチップ技術のタグキーの特長は、万が一、タグキーを紛失した場合、機器の設定を変更すれば、失したタグキーは使えなくすることでセキュリティのアップが図れる点。合鍵を作られる心配もない。さらに通常の鍵のようにシリンダーごと交換する必要がなく安全かつ経済的。

今回発売するデジタルロックは、三機種。特徴は以下のとおり。

(1)非接触のICタグを本体にかざすだけで解錠、さらにうっかりICタグを持たずに外出した時でも暗証番号でも解錠が可能(4桁から12桁の間で任意の桁数の暗証番号が設定可能)。最大ICタグ20個まで登録可。

(2)テンキーのカバーが、手を触れることで、自動で上下に開閉する便利な機能。

(3)国際防水性能IPの「レベル3」取得で、屋外でも安心して使用可。

(4)違うICタグの使用や間違った暗証番号を3回連続して操作すると、警告音が10秒鳴り1分間使用できなくなる「いたずら防止機能」付。さらに施錠している状態で正規の解錠方法以外でドアを開くと5分間、警報音が鳴り響く防犯機能を持っている。

(5)電池式なので配線工事がなく低価格で設置できる。本錠タイプはアルカリ電池8本で5000回、補助錠タイプは電池4本で3000回の使用が可能。また電池の交換時期を音と光で知らせる機能付。

(6)リモコン付タイプはインターホンで来訪者を確認後わざわざ玄関まで行って鍵を開けなくても、リモコンでその場から解錠が可能。

同社では賃貸マンション・アパートのオーナー、デベロッパー及びマンション管理会社に物件の「セキュリティの売り」に活用してもらう商材として、年間に各機種3000台の販売数を見込んでいる。