これからのマンション管理を考える
目次
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管理組合と管理会社のバランスが微妙に変わり始めている/大久保恭子氏と語る(第4回)
大久保 いまのマンション管理の流れでいくと、管理組合が主導するという形ですよね。だから、たとえノウハウや技術があったとしても、管理組合のレベル以上には管理会社はしゃしゃり出られませんよね。村井 確かに、そういう問題は、まだあります。管理会社は管理組合次第だという意味でね。だから、管理会社のレベルより…
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管理を評価しようにも、最も気になる情報が公開されていない/大久保恭子氏と語る(第3回)
村井 管理情報が公開されているかという点には一定の難しさが確かにあるけども、基本的には、管理情報はかなり公開されるべきものだと私は思いますよ。大久保 例えば「日勤」だとか、管理員の勤務形態くらいは提示されますけれど、実際は管理組合のいろいろな帳簿とかを見ない限りは、どんな修繕履歴があるかとか、大規模…
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マンションの住み心地をニュートラルに評価するサイトがあっていい/大久保恭子氏と語る(第2回)
大久保 私は購入の前段階で多くの不動産会社から広告をたくさんいただく仕事を一時しておりましたので、そういうふうなマンションの良しあし、いいところだけじゃなくていまひとつというところまできちんと解説するのはなかなかバーが高いな、とも思っていたんです。それで、あえてマンションの物件広告の掲載料を取らない…
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マンション管理は、住んでいる人が片手間で解決できる程度の軽い問題ではもはやない/大久保恭子氏と語る(第1回)
村井 新しく世に出たマンションが時間の経過とともにだんだん姿を変え、変貌していく…。これは管理という課題の中心になる点ですが、その管理の仕組みの一番大事なルールを見直そうという議論のなかで、大久保さんはどんなことを感じておられましたか。大久保 あのときに議論した内容についてはもうだいぶ記憶も薄まって…
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被災マンションの建て替えや住宅の共同再建は、全部コーポラティブ方式だった/野崎隆一氏と語る(第5回)
野崎隆一氏(NPO法人・神戸まちづくり研究所理事兼事務局長)×村井忠夫氏
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管理の状況や良好なコミュニティーが資産価値に反映されていないのは大問題/野崎隆一氏と語る(第4回)
野崎隆一氏(NPO法人・神戸まちづくり研究所理事兼事務局長)×村井忠夫氏
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マンションに必要なのは、平等でゆるやかな管理組合のネットワーク/野崎隆一氏と語る(第3回)
いま、2カ月に1回、交流サロンというのをやっているんですね。ペット問題とか、毎回テーマを決めてね。そこには普段運営委員でもない、いわゆる加盟マンションの方が集まって、いろいろフリーディスカッションするんです。そのときには、やはり築年数とか、そういうのでかなり差が出ますよね。自主管理のところと、委託…
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マンションは新築から10年たって、ようやく“自分たちのもの”になってくる/野崎隆一氏と語る(第2回)
村井 野崎さんとお話ししたかったことが、もう一つあります。それはね、公と民の協調のあり方のことなんですよ。
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管理組合でもまちづくりでも、会議の進め方には共有すべきルールがある/野崎隆一氏と語る(第1回)
野崎隆一氏(NPO法人・神戸まちづくり研究所理事兼事務局長)×村井忠夫氏
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合意形成を基本にしてきた日本のマンション管理は、まちづくりのフロンティアになる/齊藤広子氏と語る(第5回)
齊藤広子氏(明海大学不動産学部教授)×村井忠夫氏
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賃貸か分譲かという区別にこだわっていると、答えが見つからなくなる/齊藤広子氏と語る(第4回)
齊藤広子氏(明海大学不動産学部教授)×村井忠夫氏
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米国流の管理会社のあり方を検証する/齊藤広子氏と語る(第3回)
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マンション管理システムのメニュー多様化をもっと議論する必要がある/齊藤広子氏と語る(第2回)
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もう「マンション管理適正化法」の次の時代が求められている/齊藤広子氏と語る(第1回)
齊藤広子氏(明海大学不動産学部教授)×村井忠夫氏(マンション管理問題評論家)
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そろそろマンションを住宅の継子扱いするのはやめるべき/松村秀一氏と語る(第5回)
村井 今日の話は、どうも同じところに戻ってきちゃう感じになりますね(笑)。これほどマンションが増えているのに、集合住宅に住んでいる人の頭の中は、やっぱり一戸建てなんですよね……。そういう意味では、妙な言い方にはなりますが、マンションに住んでいる人の気分はちょっと不幸な状態なのかもしれませんね。世が世…
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いまの建て替えと修繕、改修を巡る議論は非常に短絡的/松村秀一氏と語る(第4回)
松村秀一氏(東京大学建築学専攻教授)×村井忠夫氏
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マンションの維持・保全は新築よりさらに難しい/松村秀一氏と語る(第3回)
松村 本当は医療と同じで、セカンドオピニオンみたいなものを聞ける仕組みが欲しい。管理会社はこう言っているけれども、別の人にもうちょっと相談して、診断してもらって、その結果を突き合わせて我々が決めますというサービスの体系が当たり前になるとすごくいいんですが…。
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日本ではマンションを経営していく主体がどこにもいない/松村秀一氏と語る(第2回)
松村 これは管理系の研究をしている人たちの共通認識だと思うんですけれども、結局、区分所有という架空の体裁で、みんなで所有している。だけれども、その建物全体を経営する当事者がいないんですね。
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民間マンションを研究している人はほとんどいない/松村秀一氏と語る(第1回)
松村秀一氏(東京大学大学院工学系研究科建築学専攻教授)×村井忠夫氏
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自立更生できるかで、管理組合がフルイにかけられる時代に入っていく/山岡淳一郎氏と語る(第5回)
山岡淳一郎氏(ノンフィクション作家)×村井忠夫氏