YKK AP、TOTO、大建工業の3社は2013年4月、それぞれ高齢者施設、住宅向けの製品を拡充販売する。
YKK APは4月1日から、集合住宅・中低層オフィス向け基幹商品「EXIMA31(エクシマサンイチ)」に、指はさみ防止用ストッパーを追加して販売する。指はさみ防止用ストッパーは引違い窓・片引き窓向けで、サッシ縦枠に取り付け、障子と枠の間に40mmのすき間を作って指を挟むのを防ぐ。障子を開いたときにバネの力で自動的に作動状態になる。参考価格は幅1800×高さ2000mmの引き違い窓、2枚建て、指はさみ防止用ストッパー付きが税別で6万1500円。
一方、TOTOは4月1日、側面に掃除口を設けたタンク式大便器「掃除口付コンパクト便器・タンク式」と、コンパクトで車いすでの利用も可能な「自立歩行者向け洗面」を、高齢者施設・高齢者住宅向け商品群「スマイルパートナー」として発売する。
掃除口付コンパクト便器・タンク式は、便器側面に掃除口を設け、万が一詰まりが発生した場合でも、すぐに復旧できるというもの。高齢者施設や住宅ではロータンク式の便器の設置が多いことから、ロータンク式では初となる掃除口付大便器を開発した。希望小売価格は掃除口付きコンパクト便器・タンク式が11万7075円から(便器、タンクのみ)。
自立歩行者向け洗面は、サービス付高齢者向け住宅などでは利用者の居住空間は限られるため、使い勝手を損なわない範囲でコンパクト化した。自立歩行から車いす利用になるなど、利用者の身体状況への変化にも対応できるよう、足元の収納棚を取り外すことができる。あらかじめ洗面台側面のパネルを斜めに切り欠いてあり、車いすのフットレストが当たらない設計になっている。希望小売価格は14万4900円から。
大建工業は4月22日、高齢者だけでなく、一緒に暮らす人が快適に生活できる住空間作りをトータルでコーディネートできる「おもいやりシリーズ」のラインアップに、おもいやりドア 吊戸/片開き 不燃面材扉(オーダー対応)などを追加発売する。
新しいおもいやりドアは、巾広で敷居がないため車イスでもスムーズに通過できる吊戸だ。不燃性が求められる避難通路や、薄壁などに設置できるよう、不燃面材扉をオーダー対応し、スチール製の枠・戸袋への対応も可能にした。ほかに、開口部や掃き出し窓部など、手すりの設置が難しい箇所にも設置できる開口部連続手すりや、屋内用床付け手すりもそろえた。また、靴の脱ぎ履きや立ち上がりの動作に配慮した共用下駄箱ベンチ付や、引違クロークユニットなどは新規に発売する。
追加するのは、おもいやりドア 片開き、おもいやりドア 吊戸/片開き 不燃面材扉(オーダー対応)、おもいやりドア スチール枠、開口部連続手すり、屋内用床付け手すり、共用下駄箱ベンチ付、ベンチ下駄箱、引違クロークユニット、洗濯機うえ収納の9つ。
このほか、2013年3月25日から29日に発表されたものを中心に、編集部が注目する新製品・サービスを紹介する。