日建リース工業は、ソーラーパネル、蓄電池、LED照明を標準装備した休憩用ユニットハウス「ソーラーバッテリーハウス」のレンタルサービスを開始した。

特徴

■4坪タイプの休憩用ユニットハウスに出力820Wのソーラーパネルと、容量6kWhのリチウムイオン蓄電池、省エネ型LED照明3基を配備した。クレーンで設置後、すぐに使用できる。

■電気を引くことが難しい場所で、小型冷蔵庫やノートパソコン、扇風機、電動ドリルなどを使用できる。騒音や排気ガス、給油の心配がない。一般電源との併用も可能。

■北海道と沖縄、離島以外で扱う。

価格
期間、台数により見積もり

開発の背景
完全自動の自立式システム

日建リース工業 営業本部営業推進部部長
山下 竜介

 4坪タイプのユニットハウスを使った工事監督用の詰め所に、太陽光発電パネルを設置し、パソコンや夜間照明を使いたいというニーズが以前からあった。

 充電しながら電力を使用するシステムの開発は難しかったものの、SMCテックと菱洋エレクトロの2社との共同開発によって製品化を実現した。

 太陽光で発電した電力を使いながら、余った分を蓄電池にためる。夜間などはその電力を使う。完全自動の自立式システムになっているので、管理も容易だ。

 東北で進む復興工事の現場では、「節電」「省エネ」「環境対策」がキーワードに挙がっている。発電機を使うと、管理者の配置や給油、騒音、排気ガスといった課題が発生するが、本システムであればそうした手間や不安を解消できる。加えて、CO2排出量も抑えられる。

 電力供給を期待できない建設現場だけでなく、環境への配慮が必要なイベントやスポーツ大会での利用、災害時の緊急用ハウスなどニーズは大きい。用途は幅広いと考えている。(談)

「日経コンストラクション3/11号」より