根本企画工業は、「管路位置測定装置」のレンタルを開始した。土工事での土中障害物の位置特定や、敷設後の建物直下の管路位置測定に使用する。

 バッテリーとジャイロセンサーを内蔵したプローブ(筒状の計測部)、エンコーダーユニット、測定コントローラー、パソコンで構成される。測定後、管路の長さや曲がり角度、埋設深度などの測定結果をパソコン画面上で確認する。

 測定精度は管路距離50mで±150mm。プローブのサイズは外径39mm×長さ510mm。測定管角度は水平から45度以内の仰角。

 レンタル制で、価格は1日当たり5万~15万円(期間により応相談)。

開発の効果
電磁波センサーで困難な条件でも測定

根本企画工業営業技術部長
山本 忠徳

 このシステムの特徴は、電磁波センサーでは測定が困難な金属や電力線の影響を受ける現場でも、簡単に埋設管の設置位置を確認できることだ。液状化対策や土壌改良工事、曲がり管工法、アースアンカー工法での管路の位置測定も想定し、深度10m以上の個所に敷設した管路や建物の下などの配管状況を確認できるように工夫した。

 測定方法は、まず、プローブを管口に挿入し、送りワイヤを使って土中の埋設管の先端までセンサーを移動させる。その後、管口までプローブを引き戻す。最後に測定コントローラーに接続し、ノートパソコンにデータを転送すれば、現場で測定結果を確認することができる。測定部は小型で、小口径の管も測定できるようにした。

 プローブにバッテリーとメモリーを内蔵している。信号ケーブルが不要なので、ノイズに強く軽い。プローブの挿入や引き戻しが簡単にできるので、最小限の付属機器を使い、一人または二人で測定可能だ。(談)

(日経コンストラクション3月26日号「新製品・新サービス」より)