丸大鉄工は、ガルバリウム鋼板を使って軽量化を図った瓦のようなデザインの屋根材「ワンダフルルーフ福瓦」を静岡大学と共同開発した。1m2あたり約10kgで、瓦を使用した場合に比べ3分の1程度の重さだ。2010年4月に販売開始を予定している。

ガルバリウム鋼板を使って軽量化を図った瓦のようなデザインの屋根材「ワンダフルルーフ福瓦」(写真:丸大鉄工)
ガルバリウム鋼板を使って軽量化を図った瓦のようなデザインの屋根材「ワンダフルルーフ福瓦」(写真:丸大鉄工)

 1枚の屋根材の長さは、200mmピッチで200~7000mmまで対応可能だ。高さは88mm、幅は600mm。一体成型のため、屋根材には継ぎ目がなく雨漏りしにくい構造になっている。従来の金属製屋根材には雨音がうるさい製品もあったが、これを防止するため雨音静音シートを表面に張っている。和風と洋風のどちらにも合致するようなデザインを採用。基本の青みがかった銀色であるギングロT色以外にも、ユーザーの希望する色に対応することが可能だ。

 取り付け方法は、ハンマーを用いない穴あけ工法だ。屋根材には直径12mmの丸穴が開いており、梁などに直接タイトフレームを取り付けて、その上に設置する。梁のスパンは、2.5mまで対応可能だ。屋根材の下に厚いボード系断熱材を張って断熱化を図ることもできる。取り付けには、ホームセンターなどで販売している一般的な金属屋根材(88型屋根材)の部品を使用できる。購入者でも取り付けができるよう配慮した。こう配は緩いものから急なものまで、様々な屋根形状に取り付けることができる。

 価格は、1m2あたり1万5000円(税別)を想定している。同社は、12月に開催したエコプロダクツ2009に出展していて、今後東海地区だけでなく全国展開を図っていくという。