和光製作所は、浴槽、キッチン(IH)、トイレ、洗面台、洗濯機置き場など水まわり設備を約4m2のスペースに集約したユニット「subaco(スバコ)」を発表した。浴室関連のオリジナルブランド、SPIRITUAL MODE(スピリチュアルモード)の新製品として、12月1日から受注を開始する。水まわりを集約することで居住スペースを広くできる。天井高に余裕があれば、オプションでロフトを設けることも可能だ。

浴槽、洗面、トイレ、対面キッチン、洗濯機置き場を備えた「subaco(スバコ)03モデル」。写真の仕様での価格は399万円(写真:和光製作所)

 ユニットで独立しており、防水工事などは必要ない。ユニットの外周が壁になるため、間仕切り壁なども不要だ。施工は和光製作所が担当する。工期は3日。受注生産で、納期は仕様確定後から1.5カ月~4カ月だ。ユニットの外周や内部の仕上げは、建築に合わせて素材や色などを選ぶことができる。床材の基本仕様(03モデルの場合)はタイルで、フローリングや天然素材などにもオプションで対応する。

 ユニットに内蔵する設備の組み合わせによって3タイプある。浴槽、洗面、洗濯置き場を備えた「01モデル」、01モデルにキッチンとトイレを追加した「02モデル」、02モデルのキッチンを対面式にした「03モデル」だ。03モデルのみ来春に発売する。

 主に、賃貸住宅のリフォームでの採用を想定している。建物の所有者にとっては、居室部分の面積を拡張できることで賃料のアップが見込めたり、賃料をそのままにして割安感をアピールしたりと、物件の魅力を高める効果が期待できる。新築の場合は、工夫次第で部屋数を通常よりも多く確保できることもある。

 サイズは、01モデルが1320×1960mm、02モデルと03モデルが1960×1960mm。高さはどのタイプも2400mm。参考価格は、01モデルが150万円から、02モデルが200万円から、03モデルが250万円から。施工費、消費税は含まない。床面積は9.59m2まで拡張できる。

新築の賃貸マンション(2009年5月竣工、大阪市)に導入した例(写真:和光製作所)