●製品名:トレスパ「メテオン」外装システム

 オランダで開発された熱硬化性フェノール樹脂板トレスパ 「メテオン」を使った二重壁用外装システム。外装用パネルは、基材にセルロースファイバーを使用し、両面にポリアクリルウレタン樹脂、樹脂フィルムを積層して高温・高圧でプレスしてつくる。さらに、電子光線で表面処理(EBC処理)を施し、耐候性を高めた。

 「ハンギング工法」と「VF(Visible Fixing)工法」の2つの工法を選べる。

 ハンギング工法は、厚さ13mmのパネルを使用し、かん合式の専用金具で固定する。そのため壁面に金具が出ずにすっきりとした仕上がりになる。準不燃仕様(一部カラーを除く)で31m程度までの高さの建物に対応する。

 VF工法は、厚さ8mmのパネルを使用。躯体に胴縁材を取り付け、パネルの表面から化粧ネジを用いて固定する。16m程度までの高さの建物に対応が可能だ。


左の図面は、「ハンギング工法」のボルトアンカー部の断面図。右は「VF(Visible Fixing)工法」の標準平面図

 パネルの標準サイズは、900×2400mm、最大加工サイズは1200×2400mm。カラーは、メタリック13色、ウッドデコ17色、ナチュラル6色、ユニカラー62色の計98色から選べる。テクスチャーはサテン、ロック、グロスの3種類がある。

 100m2を施工した場合の1m2当たりの設計価格(税別、材工共)は、ハンギング工法の場合、7万5000円から。VF工法の場合、5万5000円から。運賃などは含まない。


施工例。茅野市民館(長野)。設計は古谷誠章/NASCA+茅野市設計事務所協会

問い合わせ:エービーシー商会
電話:03-3507-7158