●製品名：ESフロントシリーズ

　排水器を方立に内蔵することでフラットなファサードを実現したアルミフロント建材。大型商業施設向けのカーテンウォール「ESカーテンウォール」で培った技術を活用し、中小店舗や中低層の商業ビル向けのフロント建材を新たに開発した。6月1日から発売する。

　雨水や結露は方立の内部を通して最下部に設置した排水器から排水する構造（下の図を参照）とした（特許取得済み）。無目と方立の両方向からの浸水を誘導することができる。従来は、水抜き溝を備える排水器を無目や巾木の前面に設置していたので、雨だれ跡などが残ることがあった。今回の製品では、無目や巾木の排水器をなくしたので、方立の前面とガラス面の段差を1cmにまで抑えることができた。ガラス溝の位置を前面に移動できるので、室内側にブラインドボックスのスペースも確保できた。


　ESカーテンウォールと基本的にデザインが同じなので組み合わせて使用することもできる。また、同社のビルサッシシリーズ「PRO-SE（プローゼ）」の窓を組み込むことも可能だ。引き違い窓や片引き窓、すべり出し窓など12種が対応する。ビルサッシを組み込んだ仕様は、防火設備認定（認定番号：EB-9101～9108）を適用できるので、都市部の防火規制のかかる立地でも使うことができる。

　耐風圧性能は1600PaでS-3等級、気密性能はA-4等級、水密性能は500PaでW-5等級。ガラスは単層と複層の2タイプがある。方立の見付けは35mm、45mm、60mmの3タイプから選ぶことができる。また、業界で初めて方立にデザインカバーを設置できるようにした。バリエーションは、シングルフィン、ダブルフィン、トライアングルフィン、ボックスフィン、アールフィンの5種類がある。枠はRC・ALC兼用と半外付け専用の2タイプを用意した。

　カラーは、ナチュラルシルバー、ブラック、シャイングレーの標準3色に加え、受注生産でつや消しブロンズ、ホワイト、NTB-4、オータムブラウンの4色に対応する。価格は、はめ込みらんま式スクリーン3連窓で22万8900円（色はシャイングレー）。ガラス代、施工費は含まない。


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