日経BP社(本社:東京・港、社長:長田公平)は、東京・渋谷の未来像を解説する書籍「SHIBUYA 202X - 知られざる渋谷の過去・未来」を6月25日に発行します。再開発が始まった渋谷の未来を、過去と照らし合わせながら描きます。日経BP社の建設・不動産の専門ウェブサイト「ケンプラッツ」が編集しました。
渋谷駅は現在、利用者数が1日に約280万人で、関東では新宿、池袋に次ぐ大ターミナルに発展しています。しかし、継ぎはぎに増築を繰り返した結果、利用者の動線が複雑になり、使いづらい状況にあります。
これを解消するため、渋谷駅を駅前広場や周辺地区とともに全て造り変える計画が動きだしました。2012年4月に開業した渋谷ヒカリエは、その第1弾と位置付けられるプロジェクトです。2020年代中頃までに渋谷駅は、ホームや通路がすべて新しく広くなり、超高層の駅ビルに直結させる青写真が既に描かれています。
渋谷の街づくりの最大の課題は「高低差の克服」です。駅の周辺をペデストリアンデッキや地下でつなげるほか、上下方向にも人の流れを促す仕掛けを施します。本書では、このコンセプトが50年前にも検討されていたことを突き止めました。
本書は2008年~2012年にケンプラッツ、日経アーキテクチュア、日経コンストラクションなどに掲載した好評記事を加筆・再編集して構成しました。渋谷に関わるすべての人に、ぜひお薦めしたい一冊です。
書籍概要
- 書籍名:SHIBUYA 202X - 知られざる渋谷の過去・未来
※英数字部分の読み:シブヤニーマルニーエックス - 定価:1890円(税込み)
- ケンプラッツ 編
- A4変型判 176ページ
- ISBN:978-4-8222-6069-9
- 発行日:2012年6月25日
全国の書店のほか、下記のサイトでもお買い求めになれます。
目次
グラビア:2012年5月の渋谷駅前
- パノラマ写真4点
Part1 History:駅と街の成り立ち
- 渋谷駅誕生からヒカリエまで シブヤ建築の歴史
- 50年前に練られた「渋谷再開発計画'66」
- 渋谷駅は一日にして成らず
- 渋谷駅はなぜ280万人をさばけるのか
- 渋谷駅から消える「坂倉準三」の作品群
- 記憶に残るのは映画看板が並ぶ壁面 東急文化会館
- 最も成功を収めた戦後日本のアイコン建築 渋谷109
- ギャルが渋谷から消える?! 女子高生目線で街の整備を
- 若者の街シブヤに“大人の味”を足せるか
Part2 Introduction:未来への序奏 ヒカリエ開業
- 外気を取り入れ省エネに 渋谷ヒカリエ
- 競争でなく“共創”が人を集める 野本弘文・東急電鉄社長
- 建築的な見どころを徹底チェック
- ヒカリエに一番乗りしたDeNAの新オフィス
- 「渋谷から世界へ」DeNAがヒカリエに移転した理由
- 渋谷の人の流れを変える渋谷ヒカリエ
- 街の中で存在を示す渋谷ヒカリエ
Part3 Underground:地下で進むプロジェクト
- 鉄道高架路線下をシールド機で掘進 東横線地下化
- 地下駅らしからぬ3層の吹き抜け 渋谷地下駅竣工
- 副都心線建設の5つのエピソード
- 渋谷駅・地宙船の“殻”はどう製作したか
Part4 Future:202X年のSHIBUYA
- 渋谷の未来はこうなる
- 渋谷の駅と広場を16年かけて改善
- 渋谷駅がツインタワーに 施設はすべて造り変え
- 渋谷ヒカリエの「アーバンコア」って何?
- 渋谷の宮下町アパート跡地 東急電鉄らが再開発
- 10年で少なくとも25物件 東急グループの不動産取引
- 人脈こそ渋谷の資産、“学び”が街の魅力を深める 左京泰明氏
- 渋谷からダイバーシティーを世界に発信 長谷部健氏
- 「ピープルデザイン」で示す理想の渋谷 須藤シンジ氏
- 渋谷で始まる直通運転 ダイヤはどうなる?
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