日経アーキテクチュアは「東京大改造マップ開発プロジェクトデータ集2015年版(以下、データ集)」を4月23日に発売した。それに先立って発売したムック「東京大改造マップ2020 最新版」では東京23区内・横浜市内に計画中の延べ面積1万m2以上のプロジェクトを調査し、主要なプロジェクトを紹介した。データ集では、調査で明らかになった388件の全データをExcel形式で収録している。

 ここではデータ集に収録した「グラフで見る23区の開発動向」から、区ごとの開発面積や事業者、設計者、施工者別のランキングを紹介する。

 まず、区ごとの計画面積を見てみよう。

東京23区内および横浜市内で2015年以降に完成する延べ面積1万m2以上の建築物を調査した。調査に当たっては東京都および横浜市が公開している標識設置届の情報に加え、主要なデベロッパーや設計事務所、建設会社、計約80社に情報提供を依頼。そのほか、インターネットなどで一般公開されている情報なども加えた。標識設置届は15年2月12日時点で公開されているもののうち、15年以降に工事完了予定のものを対象とした(15年1月~4月に竣工済みのものも含まれる)。上のグラフは区ごとに総延べ面積の多い順に並べたもの(資料:日経アーキテクチュア)
東京23区内および横浜市内で2015年以降に完成する延べ面積1万m2以上の建築物を調査した。調査に当たっては東京都および横浜市が公開している標識設置届の情報に加え、主要なデベロッパーや設計事務所、建設会社、計約80社に情報提供を依頼。そのほか、インターネットなどで一般公開されている情報なども加えた。標識設置届は15年2月12日時点で公開されているもののうち、15年以降に工事完了予定のものを対象とした(15年1月~4月に竣工済みのものも含まれる)。上のグラフは区ごとに総延べ面積の多い順に並べたもの(資料:日経アーキテクチュア)

 1位は中央区、2位は港区、3位は千代田区、4位は江東区。この4区は200万m2を超えており、5位以下を大きく引き離している。江東区は上位3区よりも住宅の割合が多い。かつては倉庫地帯、あるいは広大な更地のイメージがあった江東区だが、超高層マンション地帯へとイメージが塗り替わりつつある。

 5位以下で100万m2を超えるのは新宿区と品川区で、渋谷区も100万m2に迫る。渋谷区は、江東区とは対照的に、住宅の計画がほとんどない。

 ちなみに、データ集では横浜市に建設予定の大規模プロジェクトも同じ条件で調査しており、横浜市全体では194万m2だった。23区のランキングに混ぜると、5位となる。