ヒートアイランド現象の緩和に加え、都市型洪水対策としての雨水流出抑制にも屋上空間を活用できないか――。その発想から、雨水を一時的に貯めて時間を掛けて自然排水する貯留槽を屋上緑化システムに組み合わせ、「スクエアターフ洪水無用」として商品化した。

東島 一成氏 共同カイテック 環境部 部長(写真:一ノ谷信行)
東島 一成氏 共同カイテック 環境部 部長(写真:一ノ谷信行)
川口 政義氏 共同カイテック 環境部 営業課 課長(写真:一ノ谷信行)
川口 政義氏 共同カイテック 環境部 営業課 課長(写真:一ノ谷信行)

 共同カイテックは1950年設立の建材メーカーで3つの主力商品を持つ。1つは、ビルや工場などの電力幹線システムである「バスダクト」で、もう1つは、オフィスの床下配線システムであるOAフロアだ。それに加えて、屋上緑化システムを事業化して20年近くたつ。外務省の庁舎など東京・霞が関の官庁街で多くの実績を持つ。

 ここでは、雨水貯留機能を高めた屋上緑化施設を紹介する。