下り線を先に高架化

 2期区間の工事は、まず従来の線路の北側に用地を確保して上下線を移設。もともと線路があった場所に1線分の高架橋を建設して下り線を高架に切り替えたのち、旧下り線があった空間に高架を設け、上り線を切り替えるという形で進められた。上下線の仮線への移設は2012年10月に完了し、翌2013年11月24日には下り線を高架化。そして2015年1月25日、上り線を高架化し、全区間の高架化が完了した。

2期区間の高架切り替え手順(資料:西武鉄道)
2期区間の高架切り替え手順(資料:西武鉄道)
高架切り替え前後の、石神井公園駅手前の上り線の様子。高架化前では右側に見える途切れた線路が新しい高架の上り線(写真:小佐野カゲトシ)
切り替え後の電車はこちらを走っており、左に旧上り線が見える(写真:小佐野カゲトシ)
高架切り替え前後の、石神井公園駅手前の上り線の様子。高架化前(上)では右側に見える途切れた線路が新しい高架の上り線。切り替え後(下)の電車はこちらを走っており、左に旧上り線が見える(写真:小佐野カゲトシ)

 2期区間には、大泉学園側から練馬区道と交差する「石神井公園第8号」、都道下石神井大泉線(444号)と交差する「石神井公園第5号」、自動車の通行できない住宅街の中の「石神井公園第4号」の3つの踏切があったが、高架化によってこれらが全て解消された。

上り線高架化直前の石神井公園第8号踏切(写真:小佐野カゲトシ)
上り線高架化直前の石神井公園第8号踏切(写真:小佐野カゲトシ)
上り線高架化直前の石神井公園第5号踏切。手前の高架上が下り線、奥を走るのが上り線(写真:小佐野カゲトシ)
上り線高架化直前の石神井公園第5号踏切。手前の高架上が下り線、奥を走るのが上り線(写真:小佐野カゲトシ)
上り線高架化直前の石神井公園第4号踏切。住宅地にある小さな踏切で、車は通れなかった。左側が石神井公園方で、踏切を抜けたすぐの位置から高架の石神井公園駅へアプローチする勾配区間となっていた(写真:小佐野カゲトシ)
上り線高架化直前の石神井公園第4号踏切。住宅地にある小さな踏切で、車は通れなかった。左側が石神井公園方で、踏切を抜けたすぐの位置から高架の石神井公園駅へアプローチする勾配区間となっていた(写真:小佐野カゲトシ)
石神井公園4号踏切から見た、高架の石神井公園駅へ向けてアプローチする上り列車(写真:小佐野カゲトシ)
石神井公園4号踏切から見た、高架の石神井公園駅へ向けてアプローチする上り列車(写真:小佐野カゲトシ)