首都圏の巨大な交通網である首都高速道路で、大規模更新工事の第一弾の全貌が明らかになった。

 首都高速道路会社は12月1日、「高速1号羽田線(東品川桟橋・鮫洲埋め立て部)の更新工事」の工事概要や契約手続き案などの説明会を開催した。手続き開始の公示は2015年1月下旬を予定している。発注者が公示前に説明会を開くのは珍しい。

首都高1号羽田線の大規模更新は、京浜運河沿いの約1.9km区間が対象(写真:日経コンストラクション)
首都高1号羽田線の大規模更新は、京浜運河沿いの約1.9km区間が対象(写真:日経コンストラクション)

首都高1号羽田線の大規模更新区間の位置図(資料:首都高速道路会社)
首都高1号羽田線の大規模更新区間の位置図(資料:首都高速道路会社)

 大規模更新は、本線を通行止めにせず橋梁を架け替えるなど大掛かりな工事を含む。首都高では初の試みだ。そこで、民間の技術力やノウハウを十分に生かせるように、公示前に情報を提供することにした。受注意欲の高い建設会社に対して、契約手続きの準備を促進する狙いもある。

首都高の1号羽田線の更新後のイメージ。長期的な耐久性や維持管理のしやすさを考えて、海水面や交差する水管橋から一定の離隔を取るために、現状よりも高い位置に構造物を更新する(資料:首都高速道路会社)
首都高の1号羽田線の更新後のイメージ。長期的な耐久性や維持管理のしやすさを考えて、海水面や交差する水管橋から一定の離隔を取るために、現状よりも高い位置に構造物を更新する(資料:首都高速道路会社)