交差する構造物への対処がカギに

首都高1号羽田線の上をまたぐ国道357号線の八潮橋。工事対象区間は隣をモノレールが走るほか、橋梁や水管橋など多くの構造物が交差する。限られた空間で施工しなければならない(写真:日経コンストラクション)
首都高1号羽田線の上をまたぐ国道357号線の八潮橋。工事対象区間は隣をモノレールが走るほか、橋梁や水管橋など多くの構造物が交差する。限られた空間で施工しなければならない(写真:日経コンストラクション)

縦断線形案のイメージ。緑色の線が現況で、赤色の線が更新後。縦横比は3対1に、高さは東京湾の平均的な高さであるTP+0.0mを基準とした(資料:首都高速道路会社)
縦断線形案のイメージ。緑色の線が現況で、赤色の線が更新後。縦横比は3対1に、高さは東京湾の平均的な高さであるTP+0.0mを基準とした(資料:首都高速道路会社)

標準横断図案のイメージ。更新後は道路構造令第2種2級に基づいて、幅員を17mから18.2mに広げる(資料:首都高速道路会社)
標準横断図案のイメージ。更新後は道路構造令第2種2級に基づいて、幅員を17mから18.2mに広げる(資料:首都高速道路会社)

 工事対象区間の上部には、水管橋や都道421号、国道357号など多くの構造物がまたぐ。1号羽田線の上下線4車線の交通確保はもちろんのこと、交差する道路の交通も確保しながら工事を進めなければならない。ただし、八潮連結路については、一定期間の通行止めを想定している。

 水管橋については、トラス補剛形式に架け替える。更新に伴って不要になる既設の1号羽田線は、本工事で撤去する。ただし、海底以深については、残置可能とした。

現在の水管橋。1号羽田線の上を交差する(写真:日経コンストラクション)
現在の水管橋。1号羽田線の上を交差する(写真:日経コンストラクション)

架け替え後の水管橋の構造形式案。1号羽田線側の水管橋は、ワーレントラス補剛形式となる。更新後の1号羽田線の下を走ることになる(資料:首都高速道路会社)
架け替え後の水管橋の構造形式案。1号羽田線側の水管橋は、ワーレントラス補剛形式となる。更新後の1号羽田線の下を走ることになる(資料:首都高速道路会社)