ワークショップでコンセプトづくり

 下北沢駅の両隣となる東北沢と世田谷代田橋の駅前広場についても、世田谷区が2012年度に市民や利用者を交えたワークショップで整備案を検討した。現在、小田急の駅舎整備と併せて整備が進められており、東北沢駅前広場は2017年度、世田谷代田駅前広場は2019年度の完成を目指して事業を進めている。

東北沢駅前広場ワークショップ整備案(資料:世田谷区)
東北沢駅前広場ワークショップ整備案(資料:世田谷区)

整備中の東北沢駅前広場。奥の方に駅舎を整備する(写真:村島 正彦)
整備中の東北沢駅前広場。奥の方に駅舎を整備する(写真:村島 正彦)

世田谷代田駅前広場ワークショップ整備案(資料:世田谷区)
世田谷代田駅前広場ワークショップ整備案(資料:世田谷区)

整備中の世田谷代田駅前広場。奥の方に駅舎を整備する(写真:村島 正彦)
整備中の世田谷代田駅前広場。奥の方に駅舎を整備する(写真:村島 正彦)

 また、世田谷区は2013年11月に小田急電鉄と協議のうえ発表した小田急線上部利用計画について、具体的な検討に乗り出した。跡地はほとんどが小田急電鉄の所有地であり、世田谷区は駅前広場、通路、緑地・小広場などの公共空間について小田急電鉄から土地を借り受けて整備する。

 区は2014年8月26日に、「小田急線沿線の街の未来を考える」というテーマで北沢デザイン会議を開催。さらに今年度中に3回、上部利用デザインワークショップを開催する。ワークショップには市民60人ほどが登録しており、10月4日の第1回は参加者がまち歩きを行った。引き続き、上部利用施設などについてデザインのポイントやアイデアを練り上げていく予定で、来年度には区の施設についてデザイン指針を示す。

 最初に施設整備に着手するのは、上部利用計画の最も西側に当たる環状7号線以西の緑地・小広場と通路からだ。2015年度に着手を予定している。

世田谷区として上部施設整備の最初に着工する環状7号線を渡った西端の区域。赤堤通りや代田小学校の辺り。幅員4mの通路や緑地・小広場、南北を結ぶ交差道路を整備する(写真:村島 正彦)
世田谷区として上部施設整備の最初に着工する環状7号線を渡った西端の区域。赤堤通りや代田小学校の辺り。幅員4mの通路や緑地・小広場、南北を結ぶ交差道路を整備する(写真:村島 正彦)

北沢デザイン会議の開催を伝えるパンフレット。主催は世田谷区(資料:世田谷区)
北沢デザイン会議の開催を伝えるパンフレット。主催は世田谷区(資料:世田谷区)

小田急線の上部利用区施設のデザインを検討するワークショップの開催を伝えるチラシ(資料:世田谷区)
小田急線の上部利用区施設のデザインを検討するワークショップの開催を伝えるチラシ(資料:世田谷区)